BIZCOLI×tgd / DESIGNING展にあたって。

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05.10.12 14:57:10 | Permalink | Comment?

DESIGNING展も後半戦に入ってきましたのでそろそろちゃんと、今回BIZCOLIを設計するにあたって考えたことやデザイニング展にて見て感じて欲しいこと等、簡単ですが開場においてある冊子の中にまとめましたので、こちらにも同じものをのせておきます。お暇な方は是非読んでみて下さい。そして、何かどこかに興味を持ってもらえれば、ぜひお気軽に会場まで遊びにきてみて下さい。僕も出来るだけ会場にいますので。

 

■点から線へ / 線から面へ

2012年4月3日(火)、「ビズコリ」は大名にあった「経済図書館」の移転を機に、新しく誕生した図書館です。今までの、九州・沖縄・山口の経済を調査研究、発展に貢献する図書館から、本と人、人と人とのコミュニケーションを通じ、 一般の方々にも広く開放し、更なる発展と飛躍を目指していくことを目的として誕生致しました。

「ビズコリ」とは、BIZ COMMUNICATION LIBRARYの略称からうまれた造語であり、その名の通り、 ビジネスとコミュニケーションの図書館です。

『人と人とのコミュニケーションこそ、良質な仕事を産み出す。 その繋がりがやがて輪になり、その先、大きな地域からの風になればと。』その思いに共感し、この図書館を設計させて頂きました。 設計コンペのはじまりからオープンするまで、約2年間半のプロジェクトととなりました。 その間、この国にはあまりにも大きな事が沢山おこりました。地方のあり方だけでなく、仕事や生き方まで考える事。

僕は福岡でモノを作る仕事をしていますが、正直今、その地方という気負いをあまり持ちたくはないと思っています。もっと自然でいいと。この国は狭い。どこにいたってタイムラグもなく繋がっていることが出来るし、同じ時代を感じ、同じ事に美しいと感じ、同じ痛みを分かち合える。でも、 この国は広い。場所が変われば水も変わるし土も変わる。同じ空気の様で、同じ空気ではない。根底は、同じでも。 ただ、だからこそ、本当に美しいと思える感覚や、素敵だと思える事柄は、平気でそんな地や時間なんて飛び越える力があると思っています。

「ビズコリ」は、この先この地にずっと根ざして行く事を目的とした図書館です。 僕らがここでやるべき事は、ここでしかやれない事にチャレンジする事だと思いました。 地域の「点」として優れた技術や素材を「線」として繋いでいく事、そしてその丁寧な仕事の連鎖を「、面」として紡いでいく事、 そしてこの空間でしか体験出来ない「空気」を、1つ1つ丁寧に創り上げる事を意識しました。 そこから新しい気づきや可能性がたくさんあるという事を感じてもらう事。どの土地にも素晴らしい可能性があり、 優れたものは地を超えていく力があると感じてもらいたいと思っています。

そしてもうひとつは、30年、50年先でも色あせないものをつくる事。僕らは「今」のフィルターでしかないけれど、 この先もこの場所で、「いい空気」だと思い続けてもらえる場所をつくることだと思っています。

今は、今の時代へのアジャストのその先の、次代のスタンダードを創って行きたいと思っています。

今回のデザイニング展では、この図書館が出来上がるまでに僕たちが出会った新たな可能性を、「面」としての「空気」を 過去のブログ記事と実際に出来上がった空間とを比較しながら感じて頂ければと思っています。

今回は、デザイニング展 BIZCOLI×tgdエキシビジョンへのご来場、誠にありがとうございました。

tgd_タカスガクデザイン代表 高須 学

 

 

 

BIZCOLI-BIZ COMMUNICATION LIBRARY-竣工写真より抜粋-

Design, Infomation

05.01.12 15:21:01 | Permalink | Comment?


タイミング良くBIZCOLIの竣工写真が届きました。今回も撮影はTRANSPARENCY の山本育憲氏に依頼。DESIGNING前ですので、少しだけ先行公開致します。全容は本会場にて。空間のデザインだけでなく、今回のライブラリ−のために新しいアームソファーをデザインしました。本と共に寛ぎ、時間の経過と共に移ろう影を感じる椅子。しっかりとした佇まいながら使い手のレイアウトの自在さを考慮した形状を追求しながらデザインしています。是非会場にてご覧下さいませ。

 

tgd_gaku

DESIGNING2012、今年も参加致します。

Infomation

04.29.12 16:21:29 | Permalink | Comment?

気付いたらもう4月も終盤、GWに突入ですね。3月4月と、仕事でもプライベートでも沢山の新しいチャレンジをする機会に恵まれています。刺激を得る事で気分高揚、おかげさまで図面作業は全く進まず今年のGWは誰かさんも言ってましたがゴールデンワーク週間化決定です。そんな中、今年も福岡では第8回目を迎える『DESIGNING展』がまもなくスタート致します。僕らtgdも、今年も陰ながら参加させて頂いています。今年の会場は、今月4月3日に新しくOPENした渡辺通りにある会員制ライブラリ−『BIZCOLI-ビズコリ-』。このブログ内で、素材探しの旅その他のお話で、数度となく出てきた例の図書館です。今月頭にOPENしてました。ブログアップが遅くなりすいません。BIZCOLIとは、Biz Communication Libraryの略称であり財団法人 九州経済調査協会が運営する、「意欲的なビジネスパーソンが集い、繋がる知識や人脈を会得し、新たなビジネスへ育む事で企業や地域に貢献する、九州における「知の集積・交流・創造」の拠点を目指す。」会員制ライブラリ−です。

今回、私達tgdでは、約2年半かけて『BIZCOLI』の空間デザイン全般を担当させて頂きました。今回のDESIGNING展では、この空間が出来上がる迄に考えたいくつかの事や想い、使用している材料のお話、今回の空間の為に新たに書き下ろしたオリジナルのアームチェアや什器の数々等、出来るだけ解説を加えながら空間丸ごと体験して頂きたいと思っています。今回のデザイニング期間中のみ、BIZCOLIさんの協力もありライブラリ−を一般開放して頂けますので、ご興味のある方は是非一度足を運ばれてみて下さい。僕自身、こういった施設がようやく福岡にも出来た事が嬉しくもあり、デザインの話だけでなく、施設自体が持つ意義や、そこから生まれる今後の地方の可能性等も感じ取ってもらえればと思います。

又会期中の5/9(水)19時より、「残すこと・伝えること〜活版と電子書籍〜」トークイベントが開催されます。スピーカーはパピエラボのdirector江藤さん、パブーのproducer吉田さんです。楽しいお話が生まれそうです。こちらも是非お楽しみに脚を運ばれて下さい。

もうひとつ、ご存知の方もいらっしゃいますが先週まで僕自身はミラノに行っていました。会期中のどこかで、「1デザイナーとして感じたミラノサローネ」を時間の許す限りですがお伝え出来ればとも思っています。こちらは準備が出来次第(できるかわかりませんが、、)また改めてこのブログ内でもご案内したいと思っています。

DESIGNING2012 〜tgd×BIZCOLI design exhibition〜

date:2012年5月7日(月)〜5月12日(日)/13:00〜18:00

place:福岡市中央区渡辺通2-1-82 電気ビル共創館3F BIZCOLI

 

「かけ合わせ」が産む新たな道

Life, 独り言

02.07.12 10:22:07 | Permalink | Comment?

最近よく見るこのトラック、無農薬・低農薬野菜の会員制宅配「らでぃっしゅぼーや」のトラックです。ほんとにここ最近になってTVでCMが流れたり街を回遊するトラックに遭遇したり(福岡だから東京より少し遅いのかもしれませんが)、最近人気が出てきた企業なんだなとあとちょっと注目していたのですが、なんと昨年12月末にNTTドコモのTOBを受け、子会社化されたそうです。2008年にジャスダック上場後、中国製冷凍ギョーザ事件や食の安心・安全という時代の流れをうまく捉えたビジネスと各界から注目されていた矢先の突然の身売りだそうです。大きな理由は2つ。主要生産者の多くを東日本に抱えていた為、昨年3月の東日本大震災後の原発事故による風評被害、そしてもうひとつは20年変わる事の無かった、週に一度決まった曜日に商品が届き次の注文は紙に書いて渡すという同社の「宅配システム」のインターネット通販への対応の遅れ。2年程前からインターネット通販に着手したもののその遅れは取り戻せずだったとか。あと少しの辛抱だったのではと思ってしまうのですが、NTTと聞いて少し納得。納得の理由はもうひとつの話を書いてから。

話は変わりますが、誰もが一度はお世話になった事があると思う街の靴の修理屋さん「ミスターミニット」。駅構内や百貨店の中などにあるあの靴修理チェーンです。実はこの会社、1957年、ブリュッセルにあるオー・ボン・マルシェ・デパートの一角に、ヒール修理バーとして開店したのが始まりだそう。買い物の途中でヒールが壊れ途方にくれている女性たちの笑顔を取り戻したいとサービスを開始したこのショップは、瞬く間にヨーロッパじゅうの女性の心をつかみ急成長を遂げそうです。日本進出は1972年、ヒール修理バーの時代から受け継がれてきた「お客様の抱えている問題を、お客様の立場に立って理解し、解決すること」を理念として貫き、現在も街の至る所で目にする靴の町医者の様な存在ですね。そんな「ミスターミニット」、今年から佐川急便とタッグを組み靴の宅配修理サービスを始めたそうです。インターネットにより24時間依頼を受け付け、佐川急便の宅配員が自宅まで来て靴を梱包・回収。修理後最短で回収から2日後には届くそう。しかもミニット社が回収・配送費用を負担する事で駅構内などのサービスとほぼ同様の料金にて修理に応じてくれるそうです。手始めに東京・神奈川でスタートし、3年後には全国展開を目指すそうです。

この2つ、一見全く違う記事のように感じますがどちらも僕には同じ事のように感じます。ネット環境の十二分な充実と、それによる各個人個人の「時間」に対する意識の変化。その変化に合わせた自らの柔軟な変化。そしてもうひとつは、全く異なった体質・業態の企業間パートナーシップによる新事業。以前にも書いた記憶がありますが、この2つも「クロスMD」に似た「クロスCS(顧客満足)」(勝手な造語ですいません)のようなものでしょうか。「古いものにモバイルをかけ合わせると新しい価値が生まれる。」というNTT山田社長の持論と「お客様の抱えている問題を、お客様の立場に立って理解し、解決すること」という半世紀間変わらないミスターミニットの企業理念、一見正反対のジャンルのようですが、自分自身の強みとなるカテゴリーをまったく新しいジャンルとかけ合わせる事では同じであり、この手法、何か新しい価値や道が産まれるかもしれませんね。

tgd_gaku

細部に宿るリアル

Life, 独り言

01.24.12 07:03:24 | Permalink | Comment?

今月も終盤に差し掛かり外は急な寒波がやって来ています。年明け早々、有難い事に様々な箇所から声を掛けて頂き、この寒波に負けないよう気持ちはホット、頭はクールな状態がずっと続いています。この状態、当分春あたりまでは続きそう。そういえば、春には福岡にもようやく六店舗目のIKEAがやってきます。一号店となった千葉県船橋市のショップは昨年末に2F部分を大改装したそう。この改装、日本に上陸して五年間のIKEAの研究成果がショップのVMDに細かに反映されているそうで、日本のリアルな夫婦像、家族像が人物の年齢や趣味思考、今この時間、リビングで何をしている瞬間なのかというシーンまで細部にわたり再現されているそうです。
話は飛びますが、goen°のアートディレクター森本千絵さんの手掛けたミスチルのアルバム「SUPERMARKET FANTASY」の登場人物、男性は趣味も特技もない留年一年生で朝食はいつもコーンフレーク、買い物は毎回1000円以下なのにスーパーを一周するのが日課、そして女性はいつか海外にお店を出したいいつも元気な、でもすぐ落ち込みやすいショップ店員でチョコレートが好きだそう。。
最近モノのデザインの前に、ブランディングから依頼頂く仕事も多くなってきています。『物語を創る。』ブランディングにも、モノ作りにも共通で必要な事は、架空でもその時、その場、その人に最適で最高の物語を設定し、その物語に沿ったデザインを組み上げて行くことだと思っています。
適当に並べたおざなりの提案では伝わらない細かなリアルさ、そこにこそ大きな何かがあるような気がします。

+gd_gaku

十日恵比須の正月大祭「残りえびす」。

Life

01.11.12 12:41:11 | Permalink | Comment?

今年も行って参りました。博多の新春行事、十日恵比寿神社の正月大祭。商売繁盛のご利益を授かるために毎年、博多の商売人の方々が多く参拝に足を運びます。私達tgdも、今年もたくさんの人々との縁と良い仕事の縁に恵まれますようにと毎年参拝しています。今年は最終日の「残りえびす」へやってきました。

毎年恒例の福引き。今年は「御そろばん〜」。商売繁盛だそうです。『今年こそちゃんと利益も計算しながら仕事しましょうねー』という恵比須様の暖かいお告げでしょうね、きっと。。。

毎年恒例、テッシーの今年も頑張りますポーズでどうぞー。今年はそろばん弾いて頑張ります。

+gd_gaku

hhh table

Product design

01.08.12 19:17:08 | Permalink | Comment?

huh table / φ1200×h720 / whiteoak soap finish /design:+gd_gaku takasu / maker:nomade design_ryosuke kuratani/photo:TRANSPARENCY_ikunori yamamoto

+gd_gaku

QUAD OUTDOOR TABLE

Product design

01.08.12 18:50:08 | Permalink | Comment?

昨年、友人でもある東京のカメラマン、トランスペアレンシーの山本育憲氏に美味しい食事を餌に(笑)、半ば強引に福岡迄はるばる撮影旅行に来て頂き、数点のプロダクトとインテリアの完成写真を撮って頂きました。今後、新しく追加した「product design」と「interior design」のカテゴリーページの中で、竣工写真の方をアップして行く予定です。(ホームページリニューアル準備中のため)

Quad outdoor table / w1688×d861×h720 / gambatsu×SUS millor / design:+gd_gaku takasu / maker: nomade design_ryosuke kuratani+chavie weld craft_masahiro ito

+gd_gaku

間接的に表現する。

Design

01.08.12 14:55:08 | Permalink | 2 Comments


昨年末のクリスマスの話で、遅くて申し訳ありません。活版展、ご来場して下さった方々への御礼が出来ていませんでしたので、遅ればせながらありがとうございました。写真はその際の私の作品『クリスマスという白い秩序のある余白。』グラフィックデザイナーの方々に囲まれての、活版印刷による作品作りという慣れない分野でしたが、楽しく参加させて頂きました。100×150mmという制約のある小さくて堅い紙。限られたその空間の中に、活版印刷の圧による細かな正三角形の線という秩序を連続させる事だけで、紙という平面から空間と手触り、そして陰を創りました。「堅い」という紙に「柔らかな」手触りを、「平面」に「高さ」を、「白」という無から「陰」を、クリスマスという星がキラキラするような印象を、「三角形」の連続という可能な限り削ぎ落とした形態によって表現しました。

直接的な表現よりも、間接的な美しさに最近なんとなく惹かれています。

作品奥は、その三角形に色を流し込んだだけの「クリスマスツリー」。作り出すのではない生まれる美が、少しくらい表現出来ているでしょうか。。。

+gd_gaku

 

本当の美は生まれるもので、作り出すものではない。自分の心と直感を信じて突き進む勇気を持つ事。

Life, 独り言

01.06.12 12:25:06 | Permalink | Comment?

新年2012年、遅ればせながらあけましておめでとうございます。今年も宜しくお願い申し上げます。昨日迄、新年早々年を越した進行中現場への挨拶や作業調整・製作物の図面チェックなどを済ませ、ようやく本日気持ちも新たにゆっくりとデスクに向かっています。昨年一年間は社会的にも自分自身にも、これ迄の価値感を変えてしまう様な考えさせられる事、新たに学ぶべき事が大変多く、沢山課題として残る一年でした。これから先の、私達が感じる喜びや善しと思える価値感は何処に向かうのか。そんな大きな事を語れる程の言葉も能力も持ち合わせてはいないのですが、ほんの少しの「美しい」と思える風景や物事、「楽しい」と思える仕掛けや物語、「好き」と思える形や気持ち等、僅かづつでも表現して行こうと思っています。

この業界は善くも悪しくも時代の流行や風潮などにより多少なり左右される世の中です。消費の絡むモノづくりになるとその傾向は益々大きくなって行きます。その指針に、自分自身を揺らがされ、流される事も少なくはありません。デザインというこの職業を初めて16年経ちました。まだ僅か16年ですが、それなりに悩み、表現し、また悩み、また新しく創るを繰り返してきました。自分のやりたいデザインを実現するために師から離れ、小さいながらも自分自身の事務所を立ち上げ今年で10年という節目の年を迎えます。10年、当時思い描き夢見てきた仕事や、本当に必要なデザインとは?等という自己満足的な解釈、少しづつですが自分自身を満足させながら仕事を出来るようになると同時に、ここ数年間は僕にしか出来ないモノつくりって何なのか?自分自身のオリジナリティーとは??自分の居場所は???そもそも僕はデザインが好きなのか?僕の好きなデザインって何???本当に美しいと思うものは何???ずっと考えてきた様な気がします。それは今でも変わりません。おそらく独立したての頃からの、円を描き続けるスパイラルの中。。。

おそらくそのスパイラルは、ずっと円を描きながら深く潜って行っている様な感覚。登るのではなく潜る。今はそんな感じがしています。深く潜る事でしか、本当の自分自身の壁やモノの善し悪しを見つける事は出来ないのだと昨年一年間を通して深く感じています。『本当の美は生まれるもので、作り出すものではない。』これは昨年末に96歳でこの世を去った日本の偉大なるdesigner、柳宗理氏の言葉。『自分の心と直感を信じて突き進む勇気を持つ事。』これも同じく今年亡くなったappleの偉大なるdesigner、Steven Paul Jobs氏の言葉。この一年は、もう一度自分自身を見つめ直す一年でありたいと思っています。

+gd_gaku

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